2018年03月04日

明石魚棚商店街 明石焼き「いづも」


2016年東京で開かれた「B-1グランプリスペシャル」見事兵庫県明石市の「あかし玉子焼ひろめ隊」がゴールドグランプリ受賞致しました!コチラ。兵庫県民である我々も大変光栄でございます。ではその「明石の玉子焼き」の中でもわたくし松枝が最も支持するお店「いづも」さんを紹介したいと思いますよ。(営業時間ご覧下さい・・・)

写真は今の「いづも」さん。店の前の歩道も綺麗になり、さっぱりとしました。場所はみんな知ってる魚棚商店街の西の入り口の山側です。


因みに、これが以前の「いづも」さん。なんだかこっちの方が昭和チックでイイ感じに思いますが・・・良く見ると屋号には 「たこ焼 いづも」と書いてありますね。ところが今は「明石焼 いづも」となってます・・・この変化に興味深さを憶えます・・・。私の分析では、明石市民は「玉子焼き」、兵庫県民は「明石焼き」、それ以外の方には単に「たこ焼きの変わったの」 と言ったところでしょうか・・・


注文方法は、元気よく 「二人前!」 それだけ。メニューは玉子焼きと飲み物のみ。で、焼くのは若い女性がメイン。運ぶのはおばさまですね(基本注文はおばさまが店を仕切ってる)。


先におばさんがこの「出汁」と水を運んで来てくれます(水は基本セルフ)。そしてこの出汁(ダシ)が重要です。もちろん美味さを引き立てる役目も有りながら、焼いた油分をさっと洗い流し爽やかに食べられる機能も有って明石焼きには欠かせない存在なのです。注・・・最後の方に出汁の解説あります。


で、待つ間もなく赤い朱塗りの「ゲタ」に載せられ運ばれて来ます。始めてみる人には「これだけ・・・?」かもしれませんが、これで良いんです。


具はタコだけ!焼き加減はだらしなくタラ~っと。ネギやショウガに青のりとか入りませんよ。


先ず、一個目は何もつけずにそのまま食べる。(頭の中で味を分析、これでおおよそのレベルを判断する。)


二個目は同じく何もつけず、出汁に入れて食べる。(出汁を分析、ここで店のレベルが決定づけられる。)


三個目は、テーブルに置いて有るソースを塗って食べる。(???恐らくとんかつソース、コレ不味いんです・・・)


四個目は、そのとんかつソースらしきモノを塗って出汁にくぐらせて食べる。(更に味が気に入らなくなる・・・)


そして徐に立ちあがり元気よく 「おねーさん、ウースターソース!」 こう言います。するとおばさんが奥から別のソースを持って来てくれる「はいっ・・・」っと。裏メニューの注文、通の行動、奥の青いのがそれ。「昔は刷毛で塗ったのに・・・」って方は通です。)。で、五個目はこのウースターソースを塗ってそのまま食べる(おっ!味が変わった、美味ーい!
更に六個目はウースターソースを塗って出汁にくぐらせて食べる 「こっこれだーっ!これが一番ウメーっ!」 ・・・そうです、裏メニューソースを塗って出汁にくぐらせる!・・・これが布引流明石焼きが最も明石焼きらしく食べられる食べ方なんです!そしてしこたま堪能してした後、仕上げの作業・・・鰹の風味と明石焼きの旨みが凝縮した出汁を「ズッズ―――ッ!」と飲み干す!決して残してはいけません。これを飲む為に明石焼き本体を食べているようなもの。その立ち位置を理解出来るまでに私は数年掛かりましたから・・・

補足・・・
玉子焼きで最も大切な出汁について解説します。ここの出汁の特徴は、開店してから昼過ぎまではあっさり系、夕方は標準的、そして閉店前にはしょっぱくなる、と時間帯によって味にめっちゃ変化がある事(そう、結局煮詰まってるって話し)。なので、その濃さに客が時間を合わせなきゃいけない。普通、店が客の好みに味を合わせますが、ここでは客が店に合わせなきゃいけないんです。薄味が好きな人は開店から昼頃までに、濃い味が好みの方は閉店前に行くのがおすすめ。私の場合は閉店間際派、しょっぱくなった塩気と鰹の風味とが薄味の明石焼きとマッチして美味さ倍増!・・・しかし、やっぱりしょっぱ過ぎて「ちょっとかれーなー・・・」 と、後悔をしたりもする・・・。これを参考に訪れる時間帯を調整してくださいね。

番外編・・・
帰りに魚棚商店街を覗きましょう(うおんたなと読みます)。ここは「明石の昼網」と言って午前中~昼過ぎに新鮮な魚が入ります。量も種類も豊富な時間帯に行くのがお薦めです。因みに明石で元祖玉子焼きの店として知られる「本家きむらや」さんはこの商店街をずっと通りぬけた反対側に出て、更に右斜めのところにありますよコチラ。どうぞハシゴしてみてください。

注意事項・・
冒頭で「これだけ?・・・」っと思われたと思いますが、食べてから小一時間すると胃の中で一気に膨張して「くっ苦しー・・・」ってなります。ですから、先ずは一人前で注文してくださいね。二人前食べると死にますから・・・

如何でしたか?兵庫の県民食である「明石焼き」。たこ焼きしか知らない人でも騙されたと思って食べてみてください、3回目位から癖になりますよ。「次のツーリングには「いづも」さんに行くぞっ!」寄ってみてくださいね。 2018.03.04 布引クラシックス 松枝

いづもさんはコチラです。 魚の棚商店街さんはコチラです。  

Posted by nunobiki_classics at 11:33ツーリング向けグルメガイド